■4th Single imitation収録「とある少女」の楽曲インタビューをして頂きました■

インタビュー・テキスト:チャッピー

今日解説する曲を「知らないよ」という方はまずこちらを聴いてみてください。それで気に入ったら記事を読んでみてね! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

GRAB、A long way、TRIANGLE、Stroll。ここ数年のYellow Studsはハイペースでリリースが続いていて、ファンの僕としては嬉しい限りなんですが、新譜が出るとどうしても昔の曲って聴く回数減るじゃないですか。 

でも新譜が出るたびに忘れ去られるには勿体なさすぎる名曲も増えてくるからどげんかせんといかん!ということで、私チャッピーとメンバー協業でお送りするのが今日からはじまる15周年特別企画「Yellow Studs名曲紹介(仮)」でございます。 

これは過去にリリースされたイエスタの作品を遡り「この曲は世に広めたい…」という名曲を歌詞の世界観や楽曲の制作背景という切り口で、改めて掘り起こしていこうじゃないかという流行りのエコな企画。 

往年のYellow Sudsファンの方にはもちろん楽しんで欲しいですし、最近ファンになったという人には「これ聞いてみて」的な感じで。さらに欲を言えば、まだイエスタを知らないという人に「あら、素敵ね」的な感じでサックリいってくれたら、いとをかしですよね。 

ということで「この記事面白いわ〜」と思っていただけた方、各々のSNSでコメント付きでシェアなどしてくれたら、僕たちはとても喜びます。 

そんな記念すべき第一回目に紹介する曲は「とある少女」。モデルになった女の子や、野村太一が曲に込めたメッセージなどについてインタビューしてみましたので、読んでくれよな! ​

Music:Yellow Studs

Violin:Akira Takano 

Drawing: OBOtto pxiv>> 

チャッピー:「とある少女」のモデルになったのは太一くんの知り合いの女の子なんですよね?

 

太一:そうそう、俺が23歳くらいだったかな。当時テレアポのバイトをしてて。入ったばかりの俺に色々と仕事を教えて良くしてくれた子でさ。その子は特に夢もないフリーターで俺もバンドはじめたばかりだったから話が合ってね。バイト終わりでお茶飲んでた時「実は昔こんなことがあって…」って生い立ちを話してくれてたんだよね。「とある少女」はそのことを思い出しながら書いた曲だね。

 

チャッピー:生い立ちっていうのは具体的にどんな話だったんですか? 

 

太一:その子が小学校二年生の頃って言ってたかな。歌詞にある通り、ある日車の中で「今日からお父さんいないよ」ってお母さんに言われたんだって。お母さんも何でお父さんがいなくなったのか教えてくれなかったから、お母さんを気遣って自分から聞くこともしなかったって。それからは、お母さんとおじいちゃんおばあちゃんに育てられたっていう話だね。 

チャッピー:モデルの子はどんな子だったんですか? 

 

太一:大勢の前では明るく振る舞うのが得意で盛り上げ役を演じるタイプの子だったかな。でも少人数になるとすごく気を使うし、真面目で良い子。小さい頃から大人に気を使って生きてきたからか、他人の前では強がる節があるんだけど、俺はそこになんか寂しい雰囲気を感じたんだよなぁ。 気を使うと誰でも仮面を被るでしょう。それが続くと自分自身が何を考えてるかもわからなくなるじゃない。怖いとか辛いとかも忘れちゃうみたいな。その子にはそんな印象があったかな。

 

チャッピー:結構昔のことなのに10年近く経って、その子のエピソードを曲にしようと思ったきっかけは何ですか? 

 

太一:「imitation」を作ろうと思ってた時、久しぶりに当時のバイト先の近くを通りかかってさ。それでその子のことをふと思い出したんだよね。そういえば、その子の身の上話聞いてたときに「曲にしてよ!」って冗談交じりで言ってたな〜って。 

当時はまだバンドはじめたばっかりだったんだけど、その子がライブを見に来てくれた時に「イエスタは絶対売れるべき」って褒めてくれてさ。その子とはもう疎遠になっちゃったし、まだ売れてもないんだけどね。届いたら嬉しいな〜なんて思いながら書いたよ。 

チャッピー:「とある少女」には太一くんのどんなメッセージが込められてるんですか? 

 

太一:一番はモデルになってる子のお父さんにこの曲を聞かせたいってことかな。「娘さん、こんな風に思ってましたよ」って。親にも相当な事情がだったんだろうし。当然責める気なんか全然なくて、あくまで伝えたいだけなんだけどね。 

当時その子にさ「お父さんに会いたい」って聞いたら「うん、すごく会いたい」って言ってて。「一緒に探しにいこう」って言ったんだけど、色々都合があって出来なくて。だから曲にして届いたらいいな〜なんてね。 

 

チャッピー:歌詞には親子の具体的なシーンが出きてるんですけど、これも実話ですか? 

 

太一:全部実話だね。例えば、サビの「東京ドームに野球を見に行こう」っていうところはモデルの子で、「買った来たよ人生ゲーム、さぁやろう」っていうのがお父さんなんだよね。

 

チャッピー:他の曲とは歌詞の雰囲気が全然違うような気がするのですが、どんなところにこだわりました? 

 

太一:イエスタの曲って基本的に俺の視点で歌詞を書くんだけど「とある少女」は子どもの視点で書いてるんだよね。今回はモデルがいたから、その子が子どもだったら何を想ってどういうこと言いたいんだろうって想像しながら書いたかな。

チャッピー:「とある少女」を聴いた人からはどんな反響がありましたか? 

 

太一:「離婚してるから胸が苦しいです」っていうのもあったし「離婚やめました」っていうのもあったかな。 

子どものことを大切に思ってない親もいないだろうし。それでも離婚するって、一言じゃあ済ませられない色んな事情があると思うんだよね。離婚を経験した家庭の人たちに何か刺さればいいなって思うよ。離婚したことない俺がいうのもアレなんだけどね。

チャッピー:着想から収録まで。「とある少女」はどのように仕上げていきましたか? 

 

太一:これは歌詞先行の曲で、比較的すぐに書けた方かな。家でピアノ弾きながらメロディーつけて、そのままスタジオ持ってったんだよね。「お父さんに伝えたい」っていうコンセプトがハッキリしてたからメンバー全員のアレンジもめちゃくちゃ早かった。普通、一年かけて曲作ってお蔵入りとかあるんだけど、「とある少女」は数日で仕上がったね。 

 

チャッピー:なるほど。ちなみに「とある少女」が収録されている音源「imitation」タイトルはどこから来てるんですか? 

 

太一:imitationって模倣っていう意味なんだけど、その名前をつけたのは「とある少女」の歌詞が俺のものではないと思ってるからだね。 

 

チャッピー:最後にimitationという音源の感想を教えてください 

 

太一:イエスタっぽいのは「抱きしめてやろうか」だけど、個人的には「タイムマシーン」と「とある少女」が好きかも。でも正直なところ「とある少女」は俺らしくない曲だから、出すのは怖かったね。 

それに「離婚」っていうテーマが絡んでくると賛否両論あるだろうし。「これ大丈夫かな?」と思いながら書いてた。 

 

チャッピー:太一くんでもそんなこと考えるんですね… 

太一:全然考える。曲を発表するのは怖いよね。「これお客さんどう捉えるんだろう?」って。でも「とある少女」は特にだったかな。 

終わりに

離婚という境遇はニッチといえばニッチなので正直なところ、「とある少女」は聴く人を選ぶ曲なのかなと思いましたが、イエスタのライブに行った時、この曲で泣いてる人を何人も見かけているので、「経験ないけど心に刺さった」っていう人も多いのではないかと。 

ちなみにこの「とある少女」。個人的にはロックバンドYellow Studsの野村太一というよりも、プライベートの野村太一(優しさの塊)が表に出ている曲だなと思ってます。 

表面的に見たら「暗い」ともとれる歌詞なんですけども、モデルの子の素直な気持ちが反映されているのか。どこか「癒し」に聴こえるのは、僕だけではないんじゃないでしょうか。 

本人は「俺らしくない曲」と言っているんですが、僕はこういう聴く人の心を撫でるような曲をサラッと作ってしまうあたり、ある意味野村太一らしいんじゃないかと思ってます。 

そんな名曲「とある少女」が収録されたCDは「imitation」。ファンの方なら重々承知かと思いますが他にも、抱きしめてやろうか、タイムマシーン、フリーターと捨て曲なしの名盤なので、気になった方はどうぞ! 

ということで今回はせっかくですから、インタビューに紐づけた1週間限定のCD&物販セットをメンバーみんなで企画してみました。こちら↓

「imitation+トライアングルタオル」通常3300円→2500円 

imitation聴いてさ、このタオルで涙拭きなよ。なんてね。 

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