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なぜだ?僕らは足らないんですよ

6月21日
読了時間: 2分


蛇口開けば水が出る。

なんならお湯も出る。

扇風機もクーラーもあるから涼しい。

寒けりゃヒーターもストーブある。

お布団あったかい。

コンロもあるから薪を焚べなくていい。

雨漏りしない。

風を凌げる。




嗚呼、何と贅沢な事か。


足りぬ物など何もない。


天よ、有難う。






とはならないんだよな。





足りないんだよ。

欲しいものなんか生きてたら無尽蔵に湧いてくる。


「あの人の持ってるあれ、いいな」


「おとなりのご主人テスラ買ったみたい、すごいわね」


「あいつ結婚して子供できて家建てたんだって」



などなど、欲と嫉妬と憧れが螺旋を描きながら龍と化す。


意中の人と結婚したとて、子供ができたとて、車を買ったとて、テレビを買ったとて、すげぇパソコンを買ったとて、


慣れる。


欲望は叶えば形を変え、ネクストステージへ。






なんか知らないけど足んないのよ。


人間の煩悩もきっと108なんかじゃ足りない。この調子だともっとあるぞこりゃ。






室町時代の庶民を1人現代社会に連れて来たらなんて言うだろうか?



「何これ。あ、もしかしてこれ極楽浄土?」


って言うとおもう。



だってその当時の将軍、足利義満をも超えるセレブな暮らしだぜ?


義満んちはさ、テレビないじゃん。スマホないじゃん。トイレはウォシュレット付いてないじゃん。ボタン一発で動く暖房器具もエアコンもないじゃん。

キットカットもシュークリームもないじゃん?




けどさ、よっちゃん超えを果たしたその庶民も20年後には




「俺もそろそろスマホ欲しいわ。」


って言うのだろう。







なぜだ。僕らは足らないんですよ。





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