なぜだ?僕らは足らないんですよ
- 3 日前
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蛇口開けば水が出る。
なんならお湯も出る。
扇風機もクーラーもあるから涼しい。
寒けりゃヒーターもストーブある。
お布団あったかい。
コンロもあるから薪を焚べなくていい。
雨漏りしない。
風を凌げる。
嗚呼、何と贅沢な事か。
足りぬ物など何もない。
天よ、有難う。
とはならないんだよな。
足りないんだよ。
欲しいものなんか生きてたら無尽蔵に湧いてくる。
「あの人の持ってるあれ、いいな」
「おとなりのご主人テスラ買ったみたい、すごいわね」
「あいつ結婚して子供できて家建てたんだって」
などなど、欲と嫉妬と憧れが螺旋を描きながら龍と化す。
意中の人と結婚したとて、子供ができたとて、車を買ったとて、テレビを買ったとて、すげぇパソコンを買ったとて、
慣れる。
欲望は叶えば形を変え、ネクストステージへ。
なんか知らないけど足んないのよ。
人間の煩悩もきっと108なんかじゃ足りない。この調子だともっとあるぞこりゃ。
室町時代の庶民を1人現代社会に連れて来たらなんて言うだろうか?
「何これ。あ、もしかしてこれ極楽浄土?」
って言うとおもう。
だってその当時の将軍、足利義満をも超えるセレブな暮らしだぜ?
義満んちはさ、テレビないじゃん。スマホないじゃん。トイレはウォシュレット付いてないじゃん。ボタン一発で動く暖房器具もエアコンもないじゃん。
キットカットもシュークリームもないじゃん?
けどさ、よっちゃん超えを果たしたその庶民も20年後には
「俺もそろそろスマホ欲しいわ。」
って言うのだろう。
なぜだ。僕らは足らないんですよ。




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