ロックって何?って思ってる人へ
- 2 時間前
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某バンドメンバーがライブ中に客席へギターを投げ、それが観客に当たり怪我をさせたというポストが流れてきました。
まずこの件そのものについての私めの意見は、
「危ない。やめろ。」
以上。
しかしだ。
ライブハウスで粗暴で危険なパフォーマンスや事件は、昔はしばしばあり、お客もそれを望んでいた節もあるにはあった。いや、別にそいつらに聞いたわけじゃないけど、そういうふうに見えてたんです。こちらとしては。
現にこの件に関して「ロックはこうでなくっちゃ!」みたいなノリのコメントもあった。
違うんだよな。それじゃ浅い。
浅い奴が軽々に言葉を使うから汚れる。
ロックってなんですか!?野村さん!教えて教えて!って?
しょうがない子猫ちゃんたちだ。
この際「ロック」を私が紐解いてあげよう。
すごい速さで今からスマホで書いてあげるからちゃんと読みなさい。
さあ右親指をフリックするぜ?
動かすよー。
ロックにはいろんなイメージがくっついてきたわけですよ。
破壊。
暴力。
酒。
薬。
セックス。
喧嘩。
不良。
反抗。
破天荒。
不幸。
そういう行動をしたミュージシャンが実際にいたからなのか、それとも後の人間が彼らを見て意味付けしたからなのかは詳しく知らん。
ただ、それらがいつの間にか「ロックらしさ」として一人歩きしすぎたんだいね。
そもそもロックって何だと思うかね?
“そもそもただの言葉だ。”
「ロックとは反抗だ」という人もいる。
「自由であることだ」という人もいる。
「自分の信念を貫くことだ」という人もいる。
「上手いとか下手とかじゃねえんだよ」と言う人もいる。
逆に、技術をとことん磨くことにロックを感じる人だっているだろう。
これだけ人によって意味が違う言葉なのに、「これこそがロックだ」「そんなもんロックじゃない」と言い始めるから、扱いが厄介なんだよ。
だからね「ロック」ってのは入れ物なんだよ。
入れ物自体には、たいした意味はない。
ただ、1950年代に「ロックンロール」が音楽の名前として広まり、それから何十年もの間、世界中の人間が使い続けてきた言葉ではある。
その長い時間の中で、いろんな人間がいろんな意味をその中に詰め込んできた。
破壊を入れる人もいれば、美学を入れる人もいる。
特に決まりはなく、そこに反抗を入れる人もいれば、自由を入れる人もいる。
不良性を入れる人もいれば、技術や探究心を入れる人もいる。
そして面白いのは、その中身を見れば、その人が何を格好いいと思い、何を信じているのかが見えてくることだ。
そう考えると、
「これはロックなのか?」
なんて議論には、最初から答えなんてない。
ロックそのものに信念があるわけじゃない。
人間が「ロック」という言葉に、箱に、それぞれの信念を詰め込んでるのよ。
Q. あなたにとってロックとは?
って聞くんじゃなく、
Q. あなたは「ロック」という入れ物に、何を入れていますか?
と聞いたほうが、その人間のことがよく分かる気がする。
ちなみに俺が何を入れているのかはここでは書かない。親指も痺れてきそうだし。
ただ少なくとも、金払って来ているお客さんがわんさかいるところに、ギターを投げたりはしない。

記:野村太一
写真:遠間彩香



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